[コメント] コレリ大尉のマンドリン(2001/米)
ギリシャの島で起きた悲劇的な事件を大アマのメロドラマに挿げ替えることで、制作者は犠牲者ひとりひとりを侮辱している。台詞が英語で話されていることも含めてだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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お話は、要するに世間知らずの島娘をイタリアンの遊び人将校がたぶらかすだけのこと。嫌悪から愛情に至る心情の変化の早変わりは見事としかいいようがない。イタリア軍降伏ののちも、さほどの理由もなくギリシャ側に寝返る無意味さ。将校処刑の際も、友人のドイツ人将校がとどめを見過ごす甘さ。そして駄目押しに死から逃れえた将校を治療するために、島娘が医者志望であったという設定がモノを言うのだ。ああ、なんというご都合主義。そして最後の蛇足としか思えない地震を申し訳程度に描いておいて、その被害者に献辞を捧げるご立派さ。
ひさびさに唾棄すべき映画に出逢った気がする。
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