[コメント] 時をかける少女(1983/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ラストで,高柳演じる少年と出会った記憶をなくしたヒロインが,再び彼と出会うシーンは賛否両論あると思うけど,私は素直に感動できた。きっとハッピーエンドにつながる終わり方なんだろうけど,かつて出会っていたという記憶をなくしたヒロインが彼とすれ違った後、一人で歩いていくシーンは、期待感を持たせながらも、たまらなく切ない。
このロケは,広島県の竹原市や尾道市で行われたようだけど,どうしてこんなに美しく情緒が溢れているんだろう? 映画の内容以前に,これらの街に対する大林監督の愛情が感じられる。
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追記(2002年1月9日)
今年の正月,たまたまモー娘。の安倍なつみ主演でドラマ化されたのを見た。
こっちは安上がりに制作されたドラマで,設定も現代の横浜かどっかになっているし,作品としての出来がぜんぜん違ったのだが,それ以前に改めて思い知らされたのが原田知世の可憐さと繊細さ。あどけなさを残しつつ大人になりかけている少女役が,まさにぴったりだった。これはたぶん演技以前の存在感の問題で,この作品での彼女は存在自体が可憐だったのだと思う。
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追記(2002年7月3日)
この作品での原田知世の存在感は,観れば観るほど繊細で素晴らしい。でも,今だから言うと,公開当時,同世代の私は彼女を一向にかわいいと思わなかったんですが…(-_-;)。見る目がなかったのかも?(^_^;)
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追記(2005年7月24日)
この作品を何度か観返して一つだけ気になるのは,ヒロインが自分のことを「・・・の女の子」という言い方をするセリフが何度か出てくるところだ。自分を「女の子」と言うような女の子はいないと思う。
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