[コメント] アメリ(2001/仏)
ものすごい衝撃!一歩間違えばケバケバしいだけの印象しか残さない赤の色使いに、毒気たっぷりのユーモア。その調和が素晴らしく、見終った後は小気味いい。そして何よりアメリがキュート!
アメリの恋について考えてみた。
私は、恋をするなら自分と正反対な人がいいと思っていた。あまりに似すぎていると会話に行き詰まったり、一方方向からのモノの見方しか出来ないので、価値観が平べったくなってしまうと思っていた。
相手が手紙を書くのが苦手なら原稿を書き、自分が字を書くのが下手なら代筆してもらう、そういったデコとボコが上手い具合に絡み合うのがベター・ハーフだと思っていた。
ベター・ハーフとは、あるエッセイから知った造語だ。その響きと、「ベスト」ではなく「ベター」という部分が気に入っている。よりいい関係というのがいい。最高というのはどうもうそ臭くて嫌だ。
歯車のようにデコとボコが噛み合って、からくり時計のような面白い一生が送れたら素敵だと思う。
けれど、アメリの恋はちがっていた。相手のする事の一秒先まで読めてしまう程、価値観のそっくりな人との恋なのだ。まるで、紙と紙がぺターンと隙間なくくっつくような感じの恋。
あぁ、こんな恋もアリなのか〜。なんだかちょっぴり羨ましい。けど、自分とそっくりな人は…やっぱりヤダな。 私がアメリみたいに、する事なすことかわいくって、「もー許しちゃう!」みたいなキャラクターだったらいいのだろうけど、サザエさんのようにお調子者では先行き不安が付きまとってしまうわ…(o_ _)o
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