金子監督の初期案どおりなら「護国聖獣」もリアリティがあったものを、モスラやキングギドラという大スター怪獣を使い捨てしたあげく、どうしようもなく勿体無い映画になってしまった。これでは本当に最後のゴジラ映画みたいだ。

殺戮の限りを尽くすゴジラはいいのだが、ツッパリや社会のダニばかりが殺されるのはなんとも。前田姉妹の登場シーンも上品なジョークとはいえない。

・・・と書いてきてはみましたが、ここ１０年くらいのゴジラ映画では出色の出来であることは確かなのです。つくづく「ハム太郎」の併映なのが悔やまれます。