[コメント] 息子の部屋(2001/仏=伊)
ラストに至るシークェンスは非常に気に入ったんだが、主人公のおっさんにまったく人間的魅力を感じなかったがゆえ心揺さぶられず。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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息子の死以前から、繰り返される患者との接見シーンを見ても、こんな魅力のない分析医に心開く患者なんているのか、と甚だ疑問だったし、一家の長としてもまったく威厳もなく、それ以外の家族3人の方がよっぽど深い人間性をもっていそうだった。息子の死後も奥さんや娘の強さに比べて、このボンクラおやじのダメさばかりが目についてやきもきする。このキャラクター付けは狙いなんだとは思うが、一方でナンニ・モレッティというおっさんが単に役者としてはダイコンなんじゃないの、とかとも思っちゃう。
家族だけでは埋めきれない喪失感を、赤の他人により癒されていくラスト。あいまいだけど、それがまた現実味があって良い感じ。
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