[コメント] 活きる(1994/香港=中国)
数十年にわたる話を年代ごとに区切ってしまったためにエピソード同士の有機的な結びつきが希薄で、登場人物もメインのキャラ以外はみな使い捨て状態になってしまっているのが頂けない。[Bunkamuraル・シネマ2]
さらに、文革という時代に対して何かメッセージが用意されていて、それを登場人物が体現しているかと思いきや、そんなものは微塵も感じられず、逆に単なる場当たり主義・事なかれ主義・日和見主義に陥っているようにしか見えない。
チャン・イーモウ監督が当事者の視点から(彼は文革で下放されたため、映画学校に入学したのが人より10年遅れたという経歴を持つ)語ってくれると思っていたのに、期待外れであった。
もっとも、それだけ文革という時代を大っぴらに論じるのは、中国国内では未だにタブーということなのかも知れないが。
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