今になってこんなことを言うのもなんなんですが、あの旧三部作のあとにその前史を観る意義がよくわからない。若き日のダースベイダーの物語にあんまり興味が持てないことに、アナキンとアミダラを照らす暖炉の火を眺めながら気がついた（遅いよ！）。正直、どうですか？　旧三部作たるエピソード4・5・6のあと、新スター・ウォーズとして観たかったのは1・2・3ですか？　7・8・9ですか？

ズバリ言うならオレは7・8・9ですね、どんな物語になるか見当もつかないけれど。過去よりも未来を知りたい。1・2・3をどんなに壮大なスケールと凝った映像で描いても、最終的には多くの人に愛された4・5・6の物語に繋がる以上、ルーカスは安易な道を選んでしまったのではないか、という気がしてならない。たぶん7・8・9を作っていれば、1本公開するたびに郷愁にとらわれないガチンコ批評に晒されたはずで、ルーカスは映画監督としての真剣勝負を強いられたはずだ。エピソード1・2（そしておそらく3も）は観客の郷愁と思い出に守られているような気がして、そこがどうもオレは気に入らないのです。