[コメント] スター・ウォーズ エピソード2 クローンの攻撃(2002/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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映像は確かにすごかった。壮観で迫力があった。それに懐かしの「ドンキーコング」の実写版も登場して、楽しい映画であった事は間違いない。
ただこれだけ、次に続くエピソード3と、すでに完結している4、5、6を意識したつくりをされると、どことなくしらけた、というか醒めた感じがしてしまう。何しろこの大河ストーリーの結末はもう決まっているから、この時点で3の結末も見えてくるし、思わせぶりな敵味方入り乱れての関係も、あらかた見当がつく。真の黒幕は誰か、とか。。。
それだけにこのシリーズは、絵的に派手なシーンを持ってくる事を宿命づけられているみたいなものである。そしてともかく派手なシーンにするために、また3の結末に向けて、ところどころに強引な展開があらわれてくる。処刑場のシーンなんて、その最たるものではないだろうか。
個人的には「ナタリー・ポートマン」の白い衣装が裂けて切られるシーンはゾクゾクするし、気に入ったが、なんでわざわざあんな処刑をせんといかんのかなあ、という素朴な疑問はぬぐえない。
この分では、さらに結末が迫った3では、いっそう強引に、そしてより派手な映画になる事は間違いないんじゃないだろうか。
それを避けるために、いっそ、エピソード3の冒頭で、どこからともなく空飛ぶ蒸気機関車に乗った「ドク」と呼ばれる男がアナキンの前に現われて、一枚の写真を渡し、「未来は変えられる」と言い残して去る、というのはどうだろうか。
その写真には、不気味なほどに黒ずくめで、黒のマスクにヘルメット、黒い大きなマントをつけて、「コーホー」と聞こえてきそうな男が写っている。そして「3」のストーリーの展開のなかで、その写真の中の黒ずくめの男が、足の先から消えていったり、また現われてきたりとかするのである。こうすれば、少しは、この先どうなるのだろうというハラハラドキドキが楽しめる映画になるんじゃないだろうか。
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