[コメント] I am Sam アイ・アム・サム(2001/米)
『グリーン・マイル』の超卑屈人間パーシー役から個人的に注目しているダグ・ハッチソンが、今回はおっとりやさしいキャラに挑戦(←多分、彼の地)。彼の演技は、過剰がちなショーン・ペン、ミシェル・ファイファーよりずっとよかったです。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ショーン・ペンの演技から、サムが娘を育てよう、取り戻そうと、一生懸命なのは十分に伝わってきた。しかし、子育ての大変さばかり目に付き、彼の生活が息をつく間もないという感じだった。どっちかというとお役所サイドの気持ちのほうが成り行きとしては自然と思えた。もっと回想シーンのような、自然な親子愛の描写があるとよかった。
ラストは日本的に解釈すると、ルーシーの生活面(金銭面)は里親の夫婦に・・・、心のよりどころはサムに・・・、といったところかもしれませんが、
アメリカ的な合理主義からすると、サムが里親夫婦に子守(遊び相手)として”雇われて”めでたしめでたし・・・、と解釈したほうが、それまでのサムの不憫さ・大変さの描写がいきてくる気もします。
総じて、観賞者がサムのサイドにたっていることを前提としてはじめて感動できる作品だと思う。ショーン・ペンの演技には驚嘆したが、作品として感動はそれほど出来なかった。
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