[コメント] 海辺の家(2001/米)
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それは勿論、前者はレオ太、後者はクリテン。正直、SWEP2を見た後あまりの最悪さにクリテンまで嫌いになりそうだったが、実はEP2を観たのもこの作品との演技比較がしたかったから。それは正解だったようだ。
クリテンは思わぬ好演。EP2では下心大爆発な笑みを浮かべていた彼が、この作品ではどんなに悪ぶっても、その内の弱さや優しさを隠しきれない少年を繊細に演じている(しかもよく泣くヨワヨワ君の純情君)。ケビン・クラインとの掛け合いも何気にコミカルに見えて楽しい。個人的には、マリリン・マンソン意識だと思われるヴィジュアル系メイクをしている彼も好きなのだが…。
話もなかなかのものだった。最初の方から泣きはしないものの涙腺が潤みっ放し。話としてはベタかもしれないが、役者陣の好演熱演に優しい波の音がそれを支える。突然人生が変わる……。ジョージは少しばかりそれに気付くのが遅かったかもしれない。しかし、それでも愛するべき人々に愛されたまま死ぬ事ができたのは幸せだったのかな…とも思った。ケビン・クラインの体と心で息子にぶつかっていく父親がとても素晴らしい。彼には泣かされた。
この物語には「突然人生が変わった」人々がたくさん出てくる。身近な(でもないか)家族をテーマにしているだけに「だんだん変わっていく」人生の方が、もしかしたら自然なのかもしれないが、幸せになったであろう彼らを見ているとこれで良かったのだなと思う。最後まで観終わった後、本当に登場人物皆にハグしたくってしまった(笑)。いいなあ、あっちの国はハグする週間があって……
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