[コメント] リターナー(2002/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
パクリパクリって笑われますが、監督はパロディって言ってました。
まず、邦画で特撮を多用していると外国かぶれの方々がけなしまくりますね。 よくて「邦画でここまでやればまし」とか言われる程度。 特撮なんて目を覆うほどの酷い出来でなければ文句を言う必要ないと思います。 この作品の特撮は充分過ぎる出来だと思いますけどね。 どこがどの作品に似ているとか見つけて揚げ連ねて嘲笑している日本人より、「日本のあの映画に影響されて作りました」って嬉しそうに語っているアメリカ人の方が好感が持てますけどね。
宇宙人の姿があたりまえだと思いますが、監督曰く、一目で宇宙人ってわかるために、いわゆる「宇宙人」のイメージにしたとのこと。
など、いろいろなことを踏まえて言いますけど、あれだけ特撮に力を入れた作品であるにも関わらず、監督の見せたいものは主人公二人の「相棒」関係が作り上げられていく様子なんですね。他の要素は全てそれを表現するための材料でしかない。と、言いつつ映像でも楽しませる。そうしないと客も来てくれないしね。
同じ監督の『ジュブナイル』も、特撮がどうとかリアリティがないとか酷評する人が多くいますが、いったい何を求めているのでしょうか。
僕らが見たいもの、見て楽しんでいるものは、 プロモーションビデオでも、ドキュメンタリーでもCMでもありません。 「映画」であるはずなんですが。
※さて、他の方のレビューを読んで補足したいことがあったので、書きます。
ソニックムーバーの使用回数に制限があることは未来のシーンで説明されてますね。ミリが過去に来る前に1回使用して、残りは6回使えることになりました。その6回という数字は、数字だけのアップではありませんがミリがソファーで目覚めた時に確認しています。 5回しか使っていないというご意見がありましたが、ちゃんと6回使ってます。最初に使われたのが例のカップを投げる場面だと思われていますが、実は最初に宮本に小型爆弾(笑)を貼った時です。ミヤモトが買物から帰って来た時ですね。そして、2回目の使用となるカップを投げる場面では手元が映り、数字が5から4に変わるのが映ってます。あとは、御存知の通りです。
タイムパラドックスについて疑問がある方が多いようですが、僕自信はそもそも一般的に映画や小説などで語られている理論そのものに疑問があるので、この作品についても、みなさんとは違う意味で異論があります。だから、その辺は何も言いません。僕の理論だと『ターミネーター』も成り立たないもので。
未来のミリが再来した時にボロの服を着ているのは、当然、ミヤモトと接触する危険性があるから。記憶で作った衣裳なので微妙に違う。
確かにミヤモトのセリフには問題ありますね。棒読みだし。でも演技力ではなくて日本語能力なんですよね。問題は。そこはもう少しちゃんと訓練してほしかったですけど。
鈴木杏ちゃんを国際派と呼ぶのはさすがに言い過ぎな気もしますが、英語でアメリカ映画に出演した経験があるのだから、ある意味国際派ですね。
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