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[コメント] チャーリーズ・エンジェル フルスロットル(2003/米)

全速力(at full throttle)で失速、そして脱力。天使たちも寄る年波には勝てないという嗚呼無常。
muffler&silencer[消音装置]

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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なんでもかんでもブチこんで、キャッキャッと騒ぎながら食う闇鍋映画が、楽しく旨いのは一度きりということか。青春もそうそう長くは続かんもんですな。今回は、どれをつついても、エンジェルたちの老けぶり(お肌の荒れ具合?)が気になって、ロクなものがなかった気がする。

なんだろう。前作では「どーでもいーよー」感が快感だったのに、今回は本当にどうでもよかった。何かが足りないのか、それとも何かを加えすぎたのか。鑑賞後、一所懸命考えてみたが、それさえもどうでもよくなった。って、それじゃ批評になんないか。

なによりも、この映画が女性人気をさらに獲得しようと企んでいた、ということから笑ってしまう。男の邪で淫らな視線を撥ね返し、ねじ伏せてしまう、強くて逞しくて眩しい女性の色気…ねぇ…それはそれでいいんじゃないっすか、まぁ。

いやまぁ、しかし、撮影中の不仲話があれだけ漏れ聞こえると、「友達」だのなんだの言われても、プッってなもんです。ブッ飛ぶならトコトン全速力でブッ飛んでほしいですね。変にきれいに「お話」としてまとめてしまうと、ママゴトとレベルは変わんなくなります。それから、たとえどれだけ共演者たちから嫌われていようと、ビル・マーレーの不在は痛かった。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (5 人)氷野晴郎[*] アルシュ[*] Stay-Gold[*] peaceful*evening[*] ざいあす[*]

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