[コメント] ターミネーター3(2003/米)
映画を見終った人むけのレビューです。
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前作共に、特に思い入れのあるシリーズではなかった。もちろん、個人的に好きな映画であり、ターミネーター1・2は凄い映画だと思っている。今回はジェームズ・キャメロンからメガホンが入れ代わった。脚本も代わった。これはもう結末を観ればわかると思うが、「審判の日」は実行されてしまったのだ。製作者の真意が全てこの点に込められているといって過言ではない。ジェームズ・キャメロンは何を思うのか?これは結構気にかかる点であり、調べてみると面白いかもしれない・・。
確かにこの映画の大半はシュワとT−Xの追いかけっこだ。ジョン・コナーを守るべく・・・一方はジョン・コナーを抹殺すべく縦横無尽に駆け巡る。それだけの話だとすれば、追いかけっこに必要不可欠なサスペンス的要素はまるで駄目だと思う。しかし、ジェットコースターなアクション連発で個人的駄目映画の座を免れる結果に(笑)。観ていて思ったのは、脚本は何も薄っぺらで皆無なんかではないということ。人間が作り出した産物によって、人が混乱するわ、ターミネーターは未来からやってくるわ、命は狙われるわ、核戦争が始まろうとするわ・・・・なのである。その悲劇的な描写を体当たりで描いてるのがシュワvsT−Xの戦いやスカイネットをめぐった大トラブルなのだと思う。そこまできてしまったら、細々とメッセージを叫び続ける脚本なんていらない。映像を観てりゃ全てがわかるってもんです。僕は思いました「ああ、架空の話だとしても、とうとうここまできてしまったのか・・・・」と。結局、核シェルターへと辿り着くこととなったジョンの姿を見て虚しくなった。取り返しは付かなかったのだ・・・と。
以上は、あくまでも前作までの脚本に拘り過ぎない視点から観た感想ですよ(^^;
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