[コメント] es [エス](2001/独)
まさにまさにの、「もうやめてーっ!」
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
もともと実験だったのだ、彼らはホンモノの看守でもないしホンモノの罪人でもないのだ、という前提があればこその恐怖。
たとえそれが約束されたものであったのだと仮定しても、「やめられるはずだったものがなぜ?」という問いがぐるんぐるんと渦を巻く。そして、その前提が崩れてしまった、ということに恐怖を覚える。
この映画における恐怖というのは、人が狂気におちいるプロセスそのものだけではなく(もちろん、肉体的だったり生理的だったりの恐怖でもなく)、いつでも引き返せるはずだった道に迷ったときに感じるようなよるべなさ、別に完全に狂っているわけではなく理性はまだあるのに、それでももうどうすればよいかわからなくなってくるという、そんな不安からくる恐怖。も、かなりのウェイトを占めているのではないかと思った。
なぜなら、私にはそこが特に怖かったから。
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