コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] 至福のとき(2001/中国)

残酷な監督(神?)が支配する
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







この救いのない話は、経済的に困窮している我が家には、精神的な苦痛を伴うモノである。 どこにも夢も希望もない。 あてのない希望でも根拠のない夢でも、生きてゆくためには「持っていないよりも持っているのに越した事はナイ」と思って生きている私(たち)一家に鞭打つような映画である。

残酷な神が支配する残酷な世界。 父は遠くに、自分を捨てて行ってしまった。 優しいおじさんももう頼る事は出来ない(実は、ケガの事を知れば、彼女が助けてあげようと努力するはずなのだが)

この世にもう、頼るヒトもあてもなく、この広大な中国の国でどうやって生きてゆくのか? みんな金も職もなく、ただ、浮き草のように流れ流れて行ってしまう。 歴史の中には何も残らない。庶民のささやかな人生。

そこにどんな苦しみや悲しみがあろうとも、世界の誰にも知られる事は、普通、無い。

あ、唯一「歴史に残る」のがあった。 「ドン・ジエたんの下着姿」

が、しかし、ドン・ジエたんの「パンツ一丁」スタイルは我が娘に酷似しているので、あんまり有り難くは無いのだった。 (見慣れてないヒトには衝撃だったろうな)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)MM[*] トシ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。