お話は『街の灯』をリメイクしたと言っても過言ではない。 薄幸で盲目の少女「ウー・イン」を幸福にするため、周りが嘘をつく。 ふとしたことでその嘘が分かってしまい、チャオは事故に遭い 少女は現実の海に一人で立ち向かうため歩き出す。 普通に考えれば、この先チャオは死に、ウー・インは苦界に身を沈める事だろう。 人々の嘘＝善意を知る事で、ウー・インは他人からの「愛」を初めて感ずる。 それが「至福」なんだろう。

どう考えてもウー・インの「至福」は未来には無い。 そんな結末は、いくら現実とはいえ悲しい。