[コメント] アダプテーション(2002/米)
相変わらず奇抜な脚本を提供してくれるカウフマン。こんな映画を世に送り出せるなんて、あんたは幸せ者だ。ただ、Adapt(適応/脚色)の苦悩というテーマ以上に俺も苦悩したのも事実。まぁ難解なんだが…ドナルドの存在には助けられたよ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なんてったって、架空の人物にしてアカデミー賞ノミネート!だからな…笑。
「ノンフィクション小説の映画化における脚色」が大筋だけれど、この映画自体、小説のような語り節だった。最早スパイク・ジョーンズの映画ではなくてカウフマンの映画状態。SJの映像美が負けている(確かに綺麗で迫力はあるが)。
それでも、一体何がスゴイんだ?この映画を奇抜なものにしているんだ?…と考えてみると答えは簡単だった。「おかしな脚本家におかしな監督、そしておかしな主演俳優」の存在が第一に生きているから。だから逆にメリル・ストリープの演技には妙な違和感を感じずには入られない。たぶん意図することなのだろうけど。
カウフマンの志しをちょっとでも体感できたから良かったかな。設定に対する「?」等々は二の次で構わないんだと思う。脚本家として、映画を、人生を側面から見つめる彼の姿には考えさせられる。
「ドナルドを偲ぶ」
架空の人物に魂を吹き込むのも脚本家の仕事。チャーリーにとって、ドナルドは本当に大切な弟なんだろう。
(あれ…★3じゃ過小評価のような気がしてきたぞ・・・)
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