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[コメント] アダプテーション(2002/米)

相変わらず奇抜な脚本を提供してくれるカウフマン。こんな映画を世に送り出せるなんて、あんたは幸せ者だ。ただ、Adapt(適応/脚色)の苦悩というテーマ以上に俺も苦悩したのも事実。まぁ難解なんだが…ドナルドの存在には助けられたよ。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







なんてったって、架空の人物にしてアカデミー賞ノミネート!だからな…笑。

「ノンフィクション小説の映画化における脚色」が大筋だけれど、この映画自体、小説のような語り節だった。最早スパイク・ジョーンズの映画ではなくてカウフマンの映画状態。SJの映像美が負けている(確かに綺麗で迫力はあるが)。

それでも、一体何がスゴイんだ?この映画を奇抜なものにしているんだ?…と考えてみると答えは簡単だった。「おかしな脚本家におかしな監督、そしておかしな主演俳優」の存在が第一に生きているから。だから逆にメリル・ストリープの演技には妙な違和感を感じずには入られない。たぶん意図することなのだろうけど。

カウフマンの志しをちょっとでも体感できたから良かったかな。設定に対する「?」等々は二の次で構わないんだと思う。脚本家として、映画を、人生を側面から見つめる彼の姿には考えさせられる。

「ドナルドを偲ぶ」

架空の人物に魂を吹き込むのも脚本家の仕事。チャーリーにとって、ドナルドは本当に大切な弟なんだろう。

(あれ…★3じゃ過小評価のような気がしてきたぞ・・・)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)鵜 白 舞[*] セント[*] 町田[*]

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