[コメント] スパイキッズ3−D:ゲームオーバー(2003/米)
映画はオモチャでもメッセージはド本気だ。これほど見かけと内容に(いい意味で)ギャップがある作品を知らない。ああ、ロバート・ロドリゲスがオレの兄貴だったら、どんなにか幸せだっただろうなあ。[新宿ミラノ座/吹替版・字幕版/SRD]
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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トイメーカーの「これはゲームではない、人生だ!」という言葉に、この映画の肝がある。人生はゲームのように見えてもやり直しがきかない。失敗したら永久にゲームオーバー。
そしてまた、人生は格好いいやつが成功するとは限らない。イライジャ・ウッド扮する、現実離れした“スーパーヒーロー”が、実際に現場に出るとあっさり一瞬でくたばってしまうのもその証明だ。
だからこそ、人間はお互いに助け合っていかなければならない。そして、真っ先に助けるべきは、家族なのである。
その点でいうと、コルテス家は実に素晴らしい家族だ。カルメンとジュニだけではない。現実世界では車椅子生活であっても、気持ちは若々しくあり続けるじいちゃん。
どんなに重要な実験の最中でも、「家族がピンチ」と聞くとすぐに駆け付けるとうちゃん(あのシーンには泣いたね!)。
そして、かあちゃん、ばあちゃん、その他親族一同が勢揃い。いや、親族だけじゃない。大切な仲間たちもいる。
最後には「Everyone is family」の合言葉。そう、みんながファミリーなんだ。仲間たちは家族も同じなのだ。
ロドリゲスはシリーズ最終作にして最高の映画を作ってくれた! ありがとうロドリゲス! あんたがこの映画に託してくれたメッセージ、一生忘れないぜ!
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