[コメント] ダイ・ハード2(1990/米)
シーン毎のアイデアをリアリズムに優先させる娯楽映画の典型例。クリスマスが純粋に楽しみだった子供の頃のワクワクが詰まっている。とはいえ、無茶な話には中学生当時でも付いていけないものがあり、展開を楽しむというより、その空気を楽しんでいた記憶。
初作にはクリスマスの高揚感と犯罪発生の緊張感を綯い交ぜにし昇華した独特の空気があった。起伏がありなおかつ緻密であった脚本とともに、多くの観客を虜にしたのは、他ならぬあの空気だったと思う。
レニー・ハーリンの演出はずぼらなので、脚本の無茶に対するフォローは望むべくもない。だが、この男独特の外連味が、オリジナルの持っていたあの独特の空気を加速させていた、その事だけは強調しておきたい。バトンを返されたマクティアナンは、全くそれを忘れていたのだから。
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