[コメント] 僕のスウィング(2002/仏=日)
チャボロ・シュミットらが本当に愉しそうに演奏しておりそれを見守る少年とスウィングもまた幸せそうでなんというか羨ましくてどーしようもなくなる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ラストでスウィングは少年から貰った日記を置き去りにしてしまう。
このシーンに象徴されるのはジプシー文化と白人文化の決定的な隔たりだ。死者の遺物を全て焼却し「身一つで今日を生きる」奔放なジプシーと、歴史に自己の根拠や誇りを求め「より良い明日に邁進する」白人文化との決定的な隔たりだ。
スウィングにとって少年との過去の思い出は何の意味も持たない。 スウィングはただ少年に傍にいて欲しかったのだ。
少年はチャボロに「ジプシーとジプシー以外の男の結婚ってある?」と質問し「場合によれば」との答を得るが、彼にはそれが「どのような場合」かは結局判らなかったのだ。いや判ったとしても彼にはそれを実行出来なかったろう。
相も変わらずガトリフは厳しい人だ。そしてトコトンまで優しい。
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