[コメント] アカルイミライ(2002/日)
かなりコメント書いてきたが、ペペロンチーノ様と全く同感。これは初めて。どうすりゃいいんだろう。一応書きます。
(クラゲは毒を持って刺すことができるという。若者の世界に不必要に入ってきたいやらしい大人を一刺ししたのが、水槽に飼われていた浅野クラゲだとしたら、オダギリは水槽から捨てられたあと、何か強くなったクラゲだ。それは、明るい目的を持って海へ、更にまた川へと回帰するであろう。それは充分アカルイミライだ。_____全くいっしょです。読み飛ばしてください。)
映像はちょっと特殊な処理をしていたようで、意外といい色で気に入りました。
日本映画って、こういう至近距離からの映画が少なかったよね。イギリス映画っぽいのって最近なかったんだよ。生活感があるわけでもなく、だけど、おしぼり屋だったり、廃品修理業だったり、生産ライン・日本の基幹産業からはほど遠い設定がいいね。
3人の俳優もすっきりしていていい。オダギリジョーのあのルンペンファッションも、彼だから品格がある。浅野の優しさ、恐さを絡ませた演技もますます凄味が出てきている。藤竜也も外に出さない、内面的演技がいい。これが、山崎努だったら、またいつもの映画になってしまったに違いない。この3人の起用は大成功。
アカルイミライというわけではないが、私でも、何か確かな明日への風向きを感じた気がする。いい映画です。
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