[コメント] チーム・バチスタの栄光(2008/日)
ミステリーを美味しく味わうための背景描写に不満。ミステリーはストーリーが面白いだけでなく、舞台が魅力的であることが大切ということがよくわかった。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
難易度の高い先端心臓外科手術を行う病院ならびにその医療事故にざわめく社会にくらべて、その中心にいる患者や現場の医師たちの等身大の小ささ。巨大な病院や世間の注目と手術室という密室空間の対比が感じられず、すべて平板なホームドラマのようだった。コミカルな雰囲気が一方的に悪いのではなく、世間からは絶対の信頼を寄せられている心臓外科の現場に起きた正体の不確かな瑕疵、というダイナミズムの中でのスリリングさというのがない。先端医療という一種の「巨大なシステム」を感じさせてくれないと、結局は犯人の心情も届いてこないと思う。話やキャラクターの面白さは良かったのに残念。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。