さすが、コインランドリーでスパイダースーツを洗濯する場面を撮る男だ。ユーモアのセンスとそれをさしはさむ緩急が抜群。ヒロインの鼻血ブーなんて、この場面で観客が緊張状態にあって完全には笑いへ転ばないことを計算のうえで絶対遊んでるね（これ転んだらさすがに台無しになる）。

問題は封筒の「呪われたアイテム」だなあ。あれほとんどの人はヒロインが取り違えているのわかっちゃうと思う。わかっちゃった人は、墓穴のシーンは「あああ、違うのに」と思いながら観てしまうことになる。本当なら台無しなんだけど、もう嵐の中の死体掘りっていうリスペクト満開シーンに釘付けなんだよなあ。雨水の流れ込む墓穴から脱出しようとするヒロインに、何度も婆さんが浮かんできて寄っかかってくるところなんかも怖さと可笑しさがあって、それがホラーとしていいんだか悪いんだかわかんないけど、とにかく凄い楽しい。

あ、あとこの場面水に濡れたシャツに乳首が浮き出てるのが一瞬見えたような気がして、本当に見えたかどうかそれが気になって困った（見間違えだったら恥ずかしい…）。日本男性は充分スケベだと思うけど無防備な胸ポッチには免疫が低いと思う。