この話をするとみんな俺が色気に落ちたと思うみたいでへらへら笑っていやがる。こ こで声を大にして言いたい。「この映画を観ろ！ここにチアリーダーの本質がある」 と。（特に東芝のチアリーダーはかっこいいぞ）←マニア言うな

ところでこの映画、典型的なスポ根+学園恋愛なんだけど何が良いってそれまでのこ のジャンルの典型例をちょっとだけ修正したポイントだった。それはライバル校の扱 い。普通のシナリオなら…

弱小高校で先輩が去ったら一人になってしまった主人公、先生に廃部になるって言わ れて慌てて部員を一人一人集める事に。しょうもないのばっか集まるんだが（ガリ勉 とデブは必須）最後に自分と同等クラスの奴が飛び入り参加してきてクラブの存続が 決まる。そこに登場のライバル校、コレが普通に強いんだけど「卑怯な手を使って邪 魔をしてくる」。←ここだ！　　で、それをバネに色々あり部員同士の葛藤、恋愛を 織り交ぜて最後の決勝大会までいくんだがまたライバル校が邪魔を！←ここだ！　　 それにも打ち勝ち奇跡の優勝！恋もゲット！ライバル校も最後は「今までごめんな」 なんてナイスガイに。良かった良かったハッピーエンド…

で、この作品、矢印の部分と女の子が主人公、最初から強豪っていう部分だけ修正し た物なんだがこれが想像以上に当たったと思う。ライバル校が真剣でハングリーで強 い！しかも不正をしていたのは自分達の方！最後は両者に何のハンデも課さず正々堂 々のプレス無し勝負（普通は直球勝負といふ）。そうなんだよ、スポ根映画で観たか ったのはこれだ！おかげで最後の両チームのプレーは観ていて気合いが入ったし変な 先読み（例えば途中で画鋲を踏む、とかな）をしないでどっちも気持ちよく応援が出 来た。俺は「途中で色々あったけどごめんな」ってキャラが大嫌いなのだ。最後に謝 れば何とかなるっていう甘えた体質が嫌いなだけとも言える。

とにかく主人公とライバル校のキャプテンに惚れた。こういう映画、もっとあって良 いと思う。