思わず、ソウ思わせる映画。 青春のヨロコビと真実ときらめきが宿る映画です、コレは。

それにしても、アメリカ娯楽映画の懐の深さよ・・・・ チャンと「アヤシイ」部分（ボブ・フォッシー似の振り付け師が演ずる「黄金の指ヒラヒラ」＆嘘臭いBFの過剰なまでの爽やか青年ぶり）には「オトシマエ」（とくにエンドロールでの「袋叩き」は爆笑）をつけるし、しかも安易に優勝（甘え＝「あんだけ頑張ったんだから、報われないとオカシイという気分）をさせたりはしない。

その「正直さ」「平等さ」というのはアメリカ人の「すごく良い部分」だと感じる。

全国大会での演技より、初めてライバル校の練習を体育館に覗きに行ったときの方がインパクトが強いのはチョット不満な気がする。 そこが、「☆=-1」

あとは、本来なら「学園のはみ出しモノ」「変人」で終わるクリフのキャラクターを上手く活用していて、好感度アップ。 あとは彼が使う曲のアドバイスとかヒントを与えるみたいなエピソードがあったら更に好印象だったと思う。

それにしても、「男の趣味」がこの映画といい、『チャリエン』（チャーリーズ・エンジェル）といい、「あまり正統派ではナイ」ところにやたらシンパシー＆好感を持つ。同性として。