[コメント] 処女の泉(1960/スウェーデン)
邪教ではなく呪いでゴー!なら、これはもうマルケス的な愛と復讐の魔術的リアリズム世界。生々しさと神話性がしっかり噛みあい、映像の美しさとともに下世話で崇高な独自の世界観をつくりだしている。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただ、個人的な希望としては宗教的な面の重いところがよけいに思えたので、
・最後のお父さんの懺悔はカット→事実をただ受け入れる
特別な邪教よりも普段着感覚の呪いを取り入れてほしいので、
・パンにカエルをはさむのではなく普通の肉をはさむ→呪いの一環としてカエルに変化
の方がうれしい気もする。
これではラテンアメリカ文学そのものになってしまいそうでもあるが、この手の話は寓話性が色濃くない方が好ましい、と言うかとことん楽しめると思っているので。
ベルイマン的には宗教をからめたくてからめたくてしょうがないのだろうけど、そうした方がさらに神秘性が高まるのではないかなぁ。よっぽど「見えざる手」を感じるのではないかなぁ。
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