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[コメント] 愛と青春の旅だち(1982/米)

80'sを振り返った時にベスト100にはランクインしそうなのでオマケの★2。シナリオが解りやすいくらいに起承転結のベーシックな作り。普通、初めて脚本を書こうとすると大抵こういう風になる。邦題は意外と作品内容を言い当ててる。
TOBBY

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1度観たらもう良い感じの作品。結局、主役の二人(ギアデブラ)のハピネスの為に、周囲でお膳立てして無理矢理、話を転じさせようとするシナリオが素人臭い。ギアの親友(デビッド・キース)は妊娠を告げた自分の彼女に士官の道を諦めプロポーズする。でも彼女は士官としか結婚しないという。で、男は自殺。…弱すぎ。子供心に、なんじゃこりゃ?と思った。しかも主役二人はそれを端で見て、私たちは違うもんね〜という境界線を引いてる。主人公二人にスポットを当てるべく、すぐ傍の役柄にダークな状況を与えるというのが異様に安易。もっと緻密かつ複雑に巧妙に絡ませないと!。むしろデブラが第三者の子供を身籠るとかギアに破滅的な挫折をおわせるとか工夫してくんないと…。結局、主役二人は小さな紆余曲折はあるもの、見えすいたハッピーエンドに向かって怖いものなしの一直線。ラストにはオバさんたちの見守る工場の中、工員のデブラを真新しい士官の制服姿で抱き上げにくるギア。他のオバはん工員たちは二人を拍手で見送るんだけど←あまりにも少女漫画的シナリオ。普通、他人のハピネスを、こともあろうに職場の工場でまざまざ見せつけられたら皆気付いてても、わざとシカトでしょ。あまりにもシナリオが夢見るオリーブ娘状態で、リアリティ・ゼロ。人生の局面とか青春のビターな苦さなどをまだ知らない思春期前期迄に観る作品ですね。日本ではシゲル・マツザキも歌っていたアレンジの濃ゆいテーマソングのオリジナルはジョー・コッカージェニファー・ウォーンズ。ヘロヘロの本編をドラマチックな歌唱でしっかり支えてくれる。

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)けにろん[*] ゑぎ[*]

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