ギャロってまだドローイングなどの方が自身を自由に表現しきれている。この作品の何となぁく創り上げた世界観で共鳴を得ようとする映画監督としての努力を避ける態度が不快。映画としての根本的な何たるかを理解していない。Artとしての映像であるなら何をしても良いが、映画と名打つ以上、総合芸術としてもっともっと中身を掘り下げる必要がある。アンジェリカ・ヒューストンの温度のある演技と町の風景は唯一、中身の無いこの作品に息吹を与えていた。リッチに関してはボーリング場で発するコミカルさが人間的だがストーリーには一切絡んでいず単なる思い付きシークエンスで終わってしまって居て残念。この手の作品をファッション誌とかでむやみに高評価するのは良くないなぁ・・。ギャロ演じる主人公の無軌道でやる気の無い男の像も浅すぎて話しにならん。ギャロも映画監督になる気が本当にあるなら、もともっと勉強して欲しい。偉そうでSorry.