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[コメント] I am Sam アイ・アム・サム(2001/米)

久しぶりに映画館で大泣きしてしまった。映画として斬新さは無いのですがとても真摯な視点で創られていて好感が持てる。ショーン・ペンの嫌味にならない演技も良いし子役のファニングが自然で素晴らしい。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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で、この作品の難しい所はテーマとして題材を考えた時にリアリティさの追求がなされていない点。結局その後、裁判終えて一緒になって彼らはどうなってしまうのか?という不安感は残る。個人的に周囲にハンディを背負った人々と接してきた、接してこなかったという背景でも感想は変わってしまう。接してきた俺的にはサムをはじめ周囲の連中を適度なユーモアを交えてきちっと描いている監督の洞察力は凄いと思った。好奇な視点でも話題性でもなくモチーフとしての意義はあったし。でも題材として裁判シーンは全体のバランスを崩した。親子の風景とリーガルものという二つに分割されてしまった印象を与える。もう少し裁判シーンは削れる。『ディープエンド・オブ・オーシャン』で子供を引き離される役を演じたファイファーが弁護士やってるのは面白い。彼女も近年ではベストの痛快な演技を披露。ローラ・ダーンの知的な里親も印象的。良い人間には良い人が集うという根本を突きつけられた感じ。珠玉のビートルズのカヴァーナンバー群ではサラ・マクラクランの歌う「ブラックバード」が胸に残る。この作品を観たら、他人を思いやられる気持ちが生まれるはず。必見。

(評価:★4)

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