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[コメント] たまゆらの女〈ひと〉(2002/中国=香港)

例えば『スローターハウス5』等と比べて、構成がイマイチというかハッタリ君っぽい気もするが、感動してしまったのは事実なので素直に高評価。あと、エンドタイトルの「距離をとった様な音楽」…よかったです。
YO--CHAN

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







獣医チャン(スイン・ホンレイ)のスタンスが面白い。

一見、コン・リーに関わっている様に見えるが、基本的に彼は、傍観者というか「観客」に見えた。 最後にあっけなく転落するコン・リーの事も、「悲しむ」というよりは「味わう」というか「悲しむ自分自身を観察している」様に見える。(エンドタイトル音楽も、それを示してる気がする)。

第一、「詩人志願の若者とそれを応援する娘との遠距離恋愛」というだけではどこか不足だ。それをやるには、コン・リーレオン・カーフェイもイマイチだし。(これがチャン・ツィーだったら別かもしれないが)

最後は、あの朗読で終わるけど、もしやこの後、獣医チャンがアップで「という小説なんだけど…」と恥ずかしそうに語るシーンになり、「そうさ、君たちがモデルさ」とカメラが横にふれるとそこには、ネタにされた二人が笑って座ってて「まあ、モデル料よこしなさいよ」「売れるのかなあ、そんなの」といった、「全てが小説家志望の獣医の空想であったEND」かなと思った(笑)

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ゑぎ[*] プロキオン14[*]

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