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[コメント] 刑事コロンボ 別れのワイン(1973/米)

この作品こそコロンボシリーズの最高傑作。
takud-osaka

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







でも、この作品の最後に犯人を追い詰めた証拠では、完全では無いと思うのですがねぇ。ただ単に「ワイン蔵の換気スイッチを、過って切ったままにしてしまった。」と言ってしまえば、どう考えても弟殺しには直接には繋がらないでしょう。しかしコロンボは彼が、間違いなくこれで殺人を認めると確信していた。なぜなら、犯人がそのワインというものに人生をかけていたような人物だったから。その彼が、上記のような稚拙なミスをやらかしたと、いくら殺人容疑から逃れるためとはいえ言い出す筈がないと思っていたから。彼のプロフェッショナルたる「矜持」が、そんなことを自己に許す筈がないと確信していたからだ。コロンボはそこまで容疑者を深く理解していたという事。素晴らしいオチだと思った。          

(評価:★5)

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