[コメント] 夏の嵐(1954/伊)
アリダ・バリのハンドバッグから鏡が落ちて割れる。そこに写る男と女。そして運命の転換。恐ろしいですねえ。怖いですねえ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ベネチアは水の都ですね。
水といえば命の源。
あの『ベニスに死す』でもヴィスコンティ監督は水(海)をテーマに撮りました。
そしてこの作品。とても怖い男女関係。
戦争、革命、敵兵に惚れてしまう女性。
そしてその女性が裏切られたことを知った時の対応。
何ともこの複雑な関係。
そして水と鏡が映し出す世界ですね。
鏡がいつも強烈です。
ヴィスコンティ監督の表現でいつも印象に残る鏡。
この映画でも、とても鏡が見せますね。
そして、至るところに出てくる本ものの芸術。
建物、風景、衣装、小道具、そのすべてが本物ですね。
その圧倒的な迫力を味わうことだけでも十分な映画でした。
2009/05/17(追記)
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