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[コメント] ねらわれた学園(1981/日)

手作り感覚の素晴らしさ。(05・11・27)
山本美容室

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 大林宣彦って昔は凄かったんだ。確かに峰岸徹の「私は宇宙だ!」という部分は可笑しい。学生映画のような楽しさと若いエネルギーが詰まった作品だ。ラストの意味もなく上がる手描き花火のアナログ感は今では出せない味がある。『ねらわれた学園』は「手作りの味」を楽しむべき作品なのです。例えが変かも知れないが「ウルトラセブン」のモロボシダンがセブンに変身する場面を思い出して欲しい。あのギコチナイ特撮を愛した人なら手作りの特撮の良さが理解できると思うんですけど…。窓の外の人工着色料のような夕焼け空。カラーの少し色あせた色調。こんな素晴らしい映画は大林カントクにしか撮れませんよ。

 思えば「角川映画」から映画に興味を持ったのだった。薬師丸ひろ子も今のアイドルから見れば相当垢抜けていないなぁ。パトロール部隊が音楽を聴いて涙を流している生徒からウォークマンを没収する場面は、当時のひろ子のコマーシャルを知らないと分からないネタだ。手塚真の独特のしゃべり方もよく真似したなぁ。誰か『ねらわれた学園』を好きな方いませんか?

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)クワドラAS ぽんしゅう[*] けにろん[*]

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