[コメント] 波止場(1954/米)
’60年前後に世界中で作られた労働者映画の典型であり、終盤までの展開が港を舞台にした和製プログラムピクチャー(特に東映)の雛型とも成った超有名作。それだけに新鮮味は無く眠気を抑えるのに苦労した。良くも悪くも時代と共に語られるべき作品。
暴力による解決を否定し、労働者(仲仕)たちの団結、サボタージュによって悪を根絶させるというラストまでの流れはこの上も無く真摯である。マーロン以下労働者達のふてぶてしさが偽善臭さも消していた。
ただ、他人の措かれた複雑な立場を省みようともせず己の正義ばかりをヒステリックに叫びまくるヒロインに、確かにこういう人は多いのだろうが、骨がちなルックスも相俟って、全く魅力を感じることができなかったのは残念。
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