[コメント] 父と暮せば(2004/日)
世界中の人たちがこの映画を観てくれたら、それだけで広島の原爆のことわかってもらえると思う。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
ほとんど宮沢りえちゃんと原田芳雄さんの二人だけで進むので舞台のお芝居のように進むけど、家の真ん中の柱を中心にカメラがまわって、冥界と現実がぐるぐるまわったり、庭の石灯篭をはさんで冥界と現実が入れ替わったり、いい映画です。
宮沢りえちゃんは美津江の言葉としてしゃべっているし、ときどきうつる美津江のアップのカットにもすごく細かな心遣いの演技を感じる。すごい、すごい!
でも、私が一番しびれたのは、竹造のことば。「お前が伝えないんだったら、その次の代に語らせてほしい。孫とか」(こんな感じこと・・・) 竹造は美津江の恋の応援団長って自分では言っているけど、それだけのために出てきてるわけじゃなかった。広島の原爆を次の世代に伝えていってもらいたい!という強い気持ちをもって出てきていたのね。そのセリフがずーんと私の心に響きました。たぶん、美津江の相手も原爆をつたえていってほしいという竹造の気持ちを応援していたのかもしれない。
世界中の人たちに観てもらいたい映画。普通の人たちの暮らしの中での原爆の悲劇。この映画を観てもらえれば、それだけでわかってもらえるような気がする。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。