[コメント] 愛情萬歳(1994/台湾)
『愛情萬歳』。なんと皮肉なタイトルだろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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なんとも不思議な余韻の残る映画だった。観終わって数日というのは大げさにしろ、数時間は衝撃で頭がポカーンとした。観た時期が時期だっただけに自然と映画に感情移入できた。
都会の孤独を冷めたタッチで容赦なく描いているため評価は割れる、というか観る時期によって受け止め方は異なるだろう。彼らの無為な日常が人事とは思えなかった。
ラスト、孤独感を抑えきれずに泣き出す女性を追うだけのカメラ。このシーン、カタルシスにはほど遠いものだった。それは、彼らの孤独な日々が、映画が終わろうとも、続いていくことが分かっていたからだろうか。
映画館で観ているとこの孤独な時間が心地よかった。それは暗い映画館で観たからかもしれない。
果たして今観るとどんな感想を持つのか、もう一度観てみたい。
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