[コメント] 王様と鳥(1980/仏)
動きの流麗さを追求するあまりハリウッド産のアニメ映画が、どこかそれまでの劇映画や劇場中継を観るような二次元的絵作りに終始していたのに対して、確かに空間を縦横無尽に使った演出はダイナミックであり、後の作品への影響力もなるほどと思えるのだが・・・
この賛辞は、本作の改変前の『やぶにらみの暴君』(52年作)に向けられるべきものであり、この作品で新たに付加されたらしい(「やぶにらみの暴君」未見が残念)巨大ロボットによる人間の破壊願望の現われと、その後におとずれる争いのむなしさの体現にあるのだろう。
反省と希望に満ちた美しいラストシーンだった。
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