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[コメント] 教育と愛国(2022/日)

「愛国心」が盛り込まれた2006年の教育基本法改正。政府の統一見解重視を求めた2014年の教科書検定基準の導入。2020年の日本学術会議会員の任命拒否。安倍・菅政権による教育分野への介入戦略の実践と背景、あるいはこんな映画を作らなければならない国の不幸の記録。
ぽんしゅう

一番の犠牲者は日本の子供たち。

安倍晋三が「美しい国、日本」とか言い出して、そのあらましを聞いたとき虫酸が走ったのを思い出す。あれから16年も経ってしまったのか。この間に「課せられたもの」と「失ったもの」が作り出す将来の日本が暗澹たる社会にならないことを祈るばかりだ。子供たちに責任はない。すべて今の大人が悪いのだ。

「日本はなぜ戦争に負けたのですか」と問われて、一瞬言葉に窮した東大名誉教授の伊藤隆は「それは弱かったからでしょ」と小学生のような返答に館内失笑。安倍に裏切られた元森友学園理事長・籠池泰典は相変らずの薄ら笑いで過去の自分の行いを茶化してみせ、元防府市長の松浦正人は中央政界の言いなりの小者ぶりを露呈する。杉田水脈のろくでもない放言に合わせて大口あけて馬鹿笑いする桜井よしこ。なんと薄っぺらく軽薄な人たちだろう。右派を自任する“こんな人たち”が教育に口を出しちょっかいを出してきたのだ。

もういちど書きます。一番の犠牲者は日本の子供たち。子供たちに責任はない。すべて今の大人が悪いのだ。

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このコメントを気に入った人達 (3 人)寒山拾得 jollyjoker ペンクロフ[*]

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