[コメント] 20世紀少年 第1章(2008/日)
私はTV局の映画参入の賛成派だ。
視聴率という大衆の支持に一喜一憂してきた彼等は、面白くなければ淘汰される現実に日々直面してきた。だから支持されるか否か、つまり面白いかツマラナイかに敏感だ。さらに言えば私達大衆のツボを知っている。(日々変化していくツボを誰よりも熟知しているのがあらゆるメディアの中で民放TV局だろう)
私はその功罪を論ずる議論を幾度か読ませてもらったことがある。識者が危惧するマイナスの面もいちいち肯くことしきりだ。但し、私はプラスの面として上記の点に加え、その巨大な資金力に注目したいのです。現在でも我が国での「制作費XX億円の超大作」という触れ込みはハリウッドの作品に較べればお世辞にも超大作とは言えないレベルだ。
TV局はその潤沢な資金でもって、年に一二度しか映画館に出向かない大衆を熱狂させるような(本作のような)作品を生産すべきだ。映画界はさらに活性化し、観客の何%かは熱狂的な映画ヲタクになるやも知れない。自分たちが映画ヲタになった契機となった作品を思い返してみるといい。おそらくCinemaScapeでは評判の良くない作品ではないか?私の場合は『燃えよドラゴン』だったが・・・
TV局はそうやって金を稼ぎ、さらなる作品を生み出して欲しい。
そして余力が出来れば、金にならない作品・客を選ぶような作品、そんな作品たちもサポートしていって欲しいと思う。本来ならば映画会社がやってきた責務なのだが、映画会社がその財力と感性、さらに市場を読む力を喪失してしまった今、功罪併せ持つTV局でも構わないからこの日本映画界を引っ張っていって欲しいと思うのです。
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