[コメント] 新仁義なき戦い 組長の首(1975/日)
設定を一新したことにより菅原文太が自由に暴れまくる。そしてそれ以上にカメラの暴れっぷりは止まることを知らないかのようだ。特に料理屋惨殺事件とカーチェイスでのカメラワークは私の知る限り映画史上最も狂った撮影か。レビューは18禁の妄想です。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ただ一言どうしても許せないのは、アンヌ隊員ことひし美ゆり子さんがあそこまで全裸での体当たり演技をしていることだ・・・
私が未だ幼少の頃、生まれて初めて「愛」という存在を知ったのが『ウルトラセブン』でのアンヌ隊員とモロボシ・ダンだった。言い換えれば、異性という存在を意識した初めての女性が彼女だったのかも知れない。
私と同様な輩も多いらしく、オタクなサイトでは今でも彼女は神格化され、「特撮界の女神」として祭られている。(らしい)
思い返せば、彼女のウルトラ警備隊の制服姿ははちきれんばかりだった。そんな姿態が画面のにアップで、あんなこと、そんなこと・・・・・・そして極めつけの台詞が「あいつは後ろからしかヤラナイのよ・・あんたは後ろからする?それとも前からする?」
元特撮少年だった私の脳髄に電気ショックが走る。未だ純情だった頃のアイデンティティーが崩壊した。まるでエレキングの尻尾攻撃にヤラレタようだ。
そりゃ、特撮ヒーローものと実録やくざ映画とじゃファン層が被らないだろうし、彼女の仕事運が良くなかったこともあろう。だが、こうしてヤクザ映画好きの誤った大人に成長してしまう特撮少年もいるのだ。
深作欣二監督は気づいていないのだろうが、こうして密かに傷ついている観客もいることを知ってもらいたかった。ただそれだけです・・・
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