[コメント] 飢餓海峡(1965/日)
てふてふが一匹、津軽海峡を渡って行った
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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『砂の器』に似ているので松本清張原作と勘違いしていた時期があった。『砂の器』は1960年5月17日から1961年4月20日に連載、『飢餓海峡』は1962年1月〜12月連載だから 水上勉が影響を受けていてもおかしくないだろう。
しかし再見してこの女性の描き方は紛れもなく水上勉であり、松本清張では描けない世界だと思った。純粋で健気だが鬱陶しい女性を演じた左幸子が抜群にいい。
伴淳の悪魔の呪文が如き念仏を不気味なBGMに繋げるラストシークエンスにゾクっとした。そしてふと、「てふてふが1匹 韃靼海峡を渡って行った」という詩が意味もなく頭に浮かんだ。
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