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[コメント] アメリ(2001/仏)

産まれて初めて映画を観た 全てに素直になれた これからの21世紀の映画を心の底から優しく素直に変えてくれる映画になるだろう
starchild

 私は今日初めて映画を観た。心の底から映画を観た気持ちになった。これまで、たくさんの作品を見てきたけど、いつもどこかで身構えて見ていたような気がする。始まってからたった数十秒で、下らない先入観など必要ないことが分かった。たぶん、日本に初めて映画館が上陸して、初めて映画を観れた子供たちはこんな喜びを感じていたんだと思う。気がついたら口をパックリ開けて見ていた。

 俺はキリスト教でもなんでもないしクリスマスなんてたいた思い入れもないけど、今宵12月25日に最高のクリスマスプレゼントをもらったと正直思ってしまった。恥ずかしくなんかないやい!このreviewにいろんなシーンを笑った!凄かった!気持ちよかった!嬉しかった!楽しかった!って書きたいけど、書き始めたら全部書かなきゃいけない。もうキャ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――ッ!!!!!!!!!

 映画の途中からイビキをかいてるおじさんがいたけど、そのイビキがアメリとコラボレートして更に雰囲気倍増!いびきが邪魔じゃない映画なんて他にない!イビキとかクシャミとかはごくごく当たり前でごくごく日常的なこと。みんなが出来ないと思ってる「気持ちよさ」は本当はごくごく当たり前でごくごく日常的にみんなが「さりげな〜く」やっていたりする。それを「出来ない」と思ってしまった日からやらないだけで、アメリが思い出させてくれる幸せはちょっと素直になれば今からでもきっとできる!そんな気分にさせてくれた。

 この監督はただ面白おかしく映画を撮ろうとしていない。映画の見せ方もちゃんと心得ている。伏線もさりげなく随所にちりばめられているし、カメラアングルにしても一番気持ちいい所をしっかりとおさえようとしている。人物の描写も程よい説明(ここが最高に面白い!)と程よい演出。見る側にも「きっとこんな人だろうなー」と程よく想像させてくれる余白をちゃんと残している。ストーリーも「そりゃないだろー」なんて思ったりしてもちゃんと繋がっていたりする(ex小人が旅行する写真)。この映画はこれまで撮ろうとしても撮れなかった映画なのかもしれない。ジャン・ピエール・ジュネ監督のアメリは21世紀のこれからの映画の未来に新しい幸せを運んでくれた気がする。これからの映画が素直になれる優しさ・温かさがギュウギュウに詰まっている。

 この映画は一見ビデオでも良さそうだけどぜひ映画館で見てください!ポップコーンなんていらない!ポップコーンのようにはじける美味しさがたくさんスクリーンから飛び出してくるから。きっともう一度観に行くと思います!

 ※井川遥が言っていることは本当です

 ※2002年1月10日に「アメリのしあわせアルバム」を書店で立ち読みした。映画でアメリに出会った感動がよみがえり余りの嬉しさにソッコウで買ってしまった。このアルバムのせいでもれなく映画館にまた足を運びそうだ

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 ※個人的な意見

 『マレーナ』のジュゼッペ・トルトレーナ監督と『スナッチ』のガイ・リッチー監督にこの映画をぜひ観て欲しい。

 両監督のファンの人には失礼な意見で申し訳ない。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (4 人)G31[*] ADRENALINE of Adrenaline Queen[*] ALPACA[*] ペペロンチーノ[*]

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