[コメント] キプールの記憶(2000/仏＝伊＝イスラエル)
これは、観る人によって評価の仕方が違うだろう｡これは「戦争映画」ではなく、「戦場映画」。戦闘シーンもない、敵も出てこない、だから人間の姿が、より強い印象をにおわす｡今は特に考えさせられる一本。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ほとんどＢＧＭもなく、ヘリのプロペラ音と、爆音だけが響き渡る戦場で、ただ黙々と傷ついた兵士たちを担架に載せて運ぶくりかえし。観ている方まで神経がどうにかなりそうな中で、ほっとする宿舎での彼らの会話｡軍医とヘリのパイロットの大尉の会話で、軍医：「戦闘機のパイロットになろうと思わなかったの？」、大尉：「猟師の才能がないとできない」、軍医：「才能？」、大尉：「殺し屋の才能って事」･･･。いま聞くと重いセリフ｡
とにかく、ドキュメンタリーだね、一種の｡どっちが善で、誰が悪か？なんて次元の話じゃないよ｡
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