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[コメント] バッド・エデュケーション(2004/スペイン)

全編異様な気迫がバシバシ伝わってくる、あらゆる意味で凝りまくった作りは確かに面白いが、基本はとても感情的な映画と思う。
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







しかし、イマイチこちらの心に波紋が広がらないというか、どこまでも他人の身の上話を、他人事としてしか受け取れなかった。まさに三面記事の切り抜きでも読む感覚。大きな何かを伝えたい、という映画ではないのかもしれないけど。

虚構から現実へ転じる時の、意識的な落差が面白い。シナリオの中のヒロインほど美しくもないイグナシオ、牧師のくたびれた風情は、時の流れの容赦のない刻印。この(殊に外枠の)美醜に対する、ときに残酷とも言えるような視線がなんともゲイなだなぁ、と(全編むせ返るほどにゲイですが)。

(2005/04/09)

(評価:★3)

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