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[コメント] 東京マリーゴールド(2001/日)

相変わらず洗練された映像。市川準の色だ。この移ろい行く色彩は東京にはぴったりだ。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
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1年ぽっきりの恋。期限があるのにやはり恋愛感情はそんなものでなくなってくる。どっと押し寄せる別れの不安。一筋見たい淡い光。この灯を消したくない気持ち。そんな当たり前の女の感情を田中が結構うまく演じている。

前半の30分が東京に生活している女性のスケッチだったのが、だんだん深みに入ってくるあたりからいい。ホント、普遍的な、誰でも経験する恋愛感情。

けれど、男は通常の人生感はまったく持っていなかった。ちょっと個性的な偏屈男でもあった。

まあ、よくあるパターン、と言えようか、、。 ひとつの恋愛はふとしたことで始まり、1年で終わりを告げた。1年草マリーゴールドのように。

1年草だから、根は枯れる。それだけの、過ぎ去る恋。結構残ってしまう映画ですね。

そんな、人生のちょっとしたスケッチ。 マリーゴールドという1年草は海外では嫌われるそうです。 匂いがきつく虫も来ないとか。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)ことは[*] 水那岐[*]

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