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[コメント] パンチドランク・ラブ(2002/米)

アダム・サンドラーの魅力を最大限に引き出した秀作。彼を扱いこなすPTAの手腕が見事すぎる。PTAのヴィジュアルセンスが抜群で、強烈な音楽には心を打たれる。パンチドランカーの恋愛をニヤニヤしながら眺めるのが最高でしたよ。
ナッシュ13

アダム・サンドラーと言えば、馬鹿コメディでには欠かせない人物。コメディ映画の稼ぎ頭と言っても過言ではない。反面、日本での知名度はイマイチで、ジム・キャリーは知っていてもアダム・サンドラーなど知らん!てな人は多いはず。アダムの得意分野は、子供心に溢れた少しマヌけな役。そして、喧嘩に滅茶苦茶強いこと。そんな役柄はアダムの右に出る者はいないと自負する自信あり。最も、これは珍しい人間性なのだが、不思議なことに需要が多い。

この作品において、アダムは新境地を開拓しただとか素晴らしすぎる演技だ・・とかベタ褒めされたらしい。しかし基本的な「柱」は他の作品とも共通しているはず。『Mr.ディーズ』『ウォーターボーイ』『リトル・ニッキー』『アダム・サンドラーはビリーマジソン 一日一善』・・多くの幼稚キャラを演じてきたアダムに最高のスパイスが重なったのが主人公バリー。PTAの手腕にかかったら、こんなに魅力的な彼が出来上がるのだ・・!と鑑賞後に一人で唸ってしまった。情緒不安定で自分をコントロールできない、暴れ馬となってストレスを発散してしまう。これがバリーの人間像。PTAがアダムに演じてもらうことを前提に作りあげた人間らしい。こんな野郎を演じきるなんてアダム・サンドラー以外に考えられない!

肝心のストーリーは至ってシンプル。シンプル・イズ・ベストが良く似合う作品。パンチドランク・ラブ(一目惚れ)には多くを語る必要なんてナイ。そこはやはりPTA。わかってるねぇ〜アンタ、と言いたくなった(笑

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)カルヤ[*] ミュージカラー★梨音令嬢[*]

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