コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] マッチスティック・メン(2003/米)

頭の中を「?」が駆け巡る。理解できないのではなく、理解できるからこその「?」。リドリー・スコットの描写も、ニコラス・ケイジの演技も文句ないのに。この映画自体がコン(詐欺)・アーティストの手による映画だということか。
ナッシュ13

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







=============注!いきなりネタバレあり!====================

詐欺師であるロイがフランクに騙され、娘だと信じ込んでいたアンジェラにも裏切られる。上映時間も残り少しという土壇場で!これはどうなのだろう?否定したいのではなく、このストーリー的にどのような意味を成しているのだろうか?ということだ。煙草をふかしながら首を捻り、本気で考え込んでしまった…。(煙草をふかしながら…というのが、充分余韻ふけっている証拠なのだけど。笑)

「良い意味で」中途半端な映画。いやぁ実に。最高の褒め言葉は「深い映画」なのかもしれない。ロイが潔癖症であることの意味や、前半〜中盤での涙を誘うようなストーリーであることの意味。親子の絆を全面的に押し出すような(略)…簡単には答えを見つけることなどできそうもない。しかし、いくつか言えることもある。これは決して「騙す」ことを本来のテーマにした作品ではなく、「騙される」ことをテーマとした映画。常に被害者の視点を忘れない。上映時間全てが「騙される側」から見た映画だといっても過言ではないのだから。だから怖い、リドリー・スコットは(笑

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (2 人)死ぬまでシネマ[*] プロキオン14[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。