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[コメント] THE 有頂天ホテル(2005/日)

こじんまりとした大団円。人生、こうありたいもんです。
ささやん

「三谷幸喜は優しいなぁ」とつくづく感じる。最初観たときは「ラストのカウントダウンパーティーがちょっとショボいんじゃない?」と思ってしまったのだが、実際パーティーってあんなもんだよね、きっと。いろいろトラブルがあったけど、みんなそこそこ幸せな気持ちで新年を迎える。この「そこそこ」ってのが何だかほのぼのしていてイイなぁ、と。もしも超豪勢なパーティーがこれでもか!という勢いで展開されてしまったら、何だか逆に白けてしまったかも…

ラヂオの時間』のおひょいさん、『みんなのいえ』の田中邦衛のポジションに近いのが、実は篠原涼子だったような(オダギリ・ジョーやYOUもそうなのかな?)。その闖入者にも与えられる居場所。彼女が戸田恵子に「あたしも居ていいの?」と訊くとき、僕はちょっとウルッと来てしまいました。その篠原涼子がパーティー会場で政治家秘書・浅野和之の傍にそっと近寄りクネクネダンスを見せてあげる場面にも。自作の垂れ幕を見入るオダギリの笑顔にも、はじけるYOUにも。

…三谷映画にどうも甘くなってしまうのは、鑑賞中のワクワク感と、ラストに溢れるやさしさのせい。まぁいろいろあったけど、みんなそこそこ幸せな気持ちでラストを迎える。いいじゃないの、幸せならば。と佐良直美も歌っていたよ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)deenity[*] 茅ヶ崎まゆ子[*]

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