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[コメント] ROCKERS(2003/日)

映画館という環境が憎くなる程の興奮。座って鑑賞なんて罪だよ!>映画館 2003年12月7日劇場鑑賞12月14日再鑑賞
ねこすけ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







映画館ってのは大好きなんだけど、後ろの人とか気にすると立ち上がれないんですよね。で、この映画。クライマックス、興奮した余りに立ち上がりたくもなりました。劇中の観客と一緒に叫びたくなりました。だけど、出来ないもどかしさ。脚じたばたさせてその場を凌ぎました。映画館だからここまで興奮できたのだろうけど、映画館だからクライマックスで消化不良になってしまったのがなんとも言えない(←良い意味で)。

ベタな演出にベタなギャグ。一見「定番」に見えるけど、それを一気に豪快に熱いテンションで乗り切る。というかぶち壊す。ストレートに笑いながらストレートに感動できる面白さ。テンポも良く、あっという間にクライマックスまで持っていく。脚本も良く出来ているし、かなり出来が良い作品だった。

何よりも、”陣内監督”の熱さが良く分る。ラスト付近での「こんなちっぽけなライブハウスだったっけ?」という台詞。この台詞は、そのライブハウスに必死の努力でこぎつけた人間だけが言える台詞なんだと思う。観客として聴いているだけの人間には到底感じる事の出来ない感情を、映画と言うフィルターを通して俺たち観客にまで感じさせてくれるなんて最高だ!!

何よりも谷君がカッコイイ。監督の、仲間として、そしてライバルとしての熱いリスペクトが痛いほど感じられる。ただ、谷君がカッコよすぎて他のメンバーが多少影が薄く見える、と言うかただのエロ野郎にしか見えないシーンが何箇所かあったけど、それでもやっぱり皆カッコイイ。

はたかりゃ見りゃただのぼんくら連中だが、その本気の熱さが見ていて血を熱くさせ、クライマックスの興奮に繋がる。とにかく熱い。カッコイイ。

ストレートで豪快。決して完璧じゃないけど、完璧な映画、『ロッカーズ』。劇場で騒ぎながら体感したいです、あのクライマックスの4曲ぶっ通し5分間演奏。

で、二度目を鑑賞しに行って見た訳ですが、やっぱり良い。正直、ここまで情熱とその熱さが作品から溢れ返ってる映画も珍しい。あっという間に、気がつけば映画はライブシーンに突入しているのだ。そのテンポの良さに唖然としてしまった。

ベタな展開もベタなギャグも、それら全てを押し切るそのエネルギーが圧倒的に感動的。

ライブシーンの興奮も、二度目だから・・・と思って多少甘くは見ていたが、(さすがに二度目、と言う事もあって初見の時程ではないけど)かなり興奮した。

やっぱ凄いよ、この映画。

二度目の鑑賞も文句なしの★5

(評価:★5)

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