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[コメント] ROCKERS(2003/日)

ただの「お笑い青春映画」だと思って出かけたら、
ボイス母

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







「感動のカウンターパンチ」をモロに正面から受けてしまい、思わず大泣きにボロボロになるまで泣いてしまう。

「あの熱狂の日々」(博多めんたいビート時代)を知るもの、福岡在住者には涙なくして見られない映画であった。

命の炎は生きているうちに燃やせ!燃やせ!!と挑発する映画。 こんなに生々しいライブシーンのある映画を他に知らない。 ロック好き、必見!!

しかし、それでも、言いたい事はある。

惜しむらくは、ファーストシーンの意味不明さ。あれでは一瞬、誰の葬式なのかよくワカラナイ。

それと、タニとマユミちゃんのキスシーンの一つもあったらヨカッタのではないか? 病気に、将来の自分に脅えるタニの心のよりどころとしてのマユミの存在。 「確かなものは自分にはギターとこの彼女への愛しかない」というせっぱ詰まった表現が一ヶ所くらいは欲しかった(そうしたらラストへ向けての気持ちも更にもっと盛り上がったと思う)

そしてラストシーンもタニの練習スケールからソロ、前奏へと移りながら博多の町の空撮(海&町 出来れば朝の風景)で〆て欲しかった。 そうであれば、この港町・博多に「ロックが普通にある事」への批評というか、ラジカルな部分(^^;や、タニが精神的な支えとなってその後のジンの人生に大きな影響を与える事への暗示となったのではないか?

主人公(?)のジンに対する監督の視線に「照れ」が見えるのは、監督の人のよさなのだろう(多分)

(評価:★5)

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